被害に遭うと住宅の耐震性を失い、住宅倒壊の原因にもなるシロアリ被害。

大切なマイホームがシロアリ被害に遭わない為にはどのような対策をすればよいのでしょうか。

また、一度対策を行えばシロアリ被害に遭うことは無いのでしょうか。

シロアリ予防対策の必要性などについて解説致します。

 

シロアリ予防消毒は無駄?必要ない?

一生に一度で、人生最大の買い物といえるマイホーム。

マイホームを購入した際、必ずついてくるのがシロアリ被害の恐怖です。

シロアリは住宅の軸として使用される木材をエサとして活動するということは一般的に知られていると思います。

 

ではどんなお家でもシロアリ被害に遭う可能性があるのでしょうか?

被害に遭わない為にはどのような対策を行えば良いのでしょうか?

そもそも対策をしないと確実に被害に遭ってしまうのでしょうか?

そういったシロアリ対策について詳しく解説していきたいと思います。

 

シロアリ予防消毒ん必要性について

まずどんなお家でもシロアリ被害に遭う可能性はあるのか。

これは木材が使用されているお家は必ずシロアリ被害に遭う可能性があります。

その為、被害に遭わない為には予防消毒を行うなどの対策を行う必要があります。

 

では被害に遭わない為にはどのような対策を行えば良いのでしょうか。

 

最も確実な方法として、予防消毒を行うということです。

シロアリが住み着き易い床下の木材や、シロアリの侵入経路にもなる土壌や基礎に、専用の予防消毒剤を散布することでシロアリを寄せ付けないようにすることが出来ます。

シロアリ予防消毒を行うと、一般的な広さの一軒家だと約150,000円前後の予算が必要となります。

 

他にもシロアリ対策として、シロアリが好む環境を撤廃するという方法があります。

シロアリは木材を食べるという特徴以外にも、「暖かい・光が当たらない・風通しが悪い・湿気が高い」という場所を好む生態があります。

その為、そのような環境を撤廃することで、シロアリが好まない環境を作り出すとこが出来ます。

では具体的にどのような方法でシロアリが好まない環境を作り出すのでしょうか。

 

まずは風通しを良くするです。

住宅の床下は基礎コンクリートに囲まれている為、必然的に風通しが悪くなってしまいます。

設計上、必ず風窓や通気口がついており、風が通る環境にはなっておりますが、そのような自然換気システムだけでは換気力は不十分なのです。

 

その為、十分な風通しを確保する為に、床下換気扇を取り付けるという方法があります。

床下の基礎構造や風窓の位置などを考慮し、適切な場所に換気扇を数個設置することで、床下は常に換気状態を保つことが出来ます。

換気をする事で湿気を抑えるだけでなく、気温の上昇も防ぐことが出来る為、シロアリが住み辛い環境になるということです。

 

次に湿気の原因を押さえるという方法です。

住宅の床下に湿気がたまり易いのは、地面から水分が上昇してくることが原因です。

その為、地面をコンクリートで覆うようなベタ基礎は湿気がたまり辛いことからシロアリ被害には遭い辛いです。

また、ベタ基礎でない場合も、リフォームで床下にコンクリートを施工することは可能です。

 

このようにシロアリが好む環境を撤廃するという方法で、シロアリが住み辛いようにすることが出来ます。

 

シロアリ被害に遭わない為には対策をすることが必須だということはご理解頂けたかと思います。

しかし、予防消毒には多額の予算が必要になりますし、床下換気扇の取り付けやコンクリート施工などにも予算が必要になってきます。

 

では対策をしていないと確実に被害に遭ってしまうのでしょうか。

実は対策を行わなければ確実に被害に遭うとは言い切れません。

 

シロアリは自らが活動をしやすい環境且つ、エサとなる木材が豊富にある場所を探して移動をしながら繁殖を続けます。

その為、お家の立地や周辺環境や住宅設計などによっては、全く対策をしなくてもシロアリ被害に遭い辛いお家は存在します。

しかし万が一被害に遭ってしまうと、耐震性を失ってしまったり、住宅倒壊に繋がる恐れがあります。

仮に被害の早期発見が出来たとしても、シロアリ駆除を行ったり、被害箇所の補修や補強を行う必要があります。

それらの工事には予防対策以上の予算が必要になる為、シロアリ対策は保険として行っておく必要性は非常に高いといえるでしょう。

 

5年毎に予防消毒を行う理由とは?

シロアリ予防消毒は5年毎に行う必要があるという情報を目にしたこがある方も多いと思います。

それは予防消毒剤の効力には期限があるからです。

その為、一度消毒を行っても5年毎には予防消毒を行う必要があるのです。

 

シロアリの侵入経路はこちら

住宅の床下は基礎コンクリートで覆われております。

シロアリはコンクリートを貫通するこが出来ません。

ではシロアリはどのように住宅の床下へ侵入するのでしょうか。

 

最も多い侵入経路は地中です。

シロアリは太陽などの光を嫌う為、地中で移動をしながら地上にあるエサを探して移動しています。

その為、庭先などから地中に入り、エサを探しているうちに住宅の床下へ侵入することが多々あります。

 

このような地中から侵入する以外には、基礎にあるクラック、換気口、配管などから侵入をすることがあります。

その為、シロアリが侵入する経路を絶つということは住宅の設計上不可能です。

 

シロアリが発生するお家の例

シロアリには「暖かい・光が当たらない・風通しが悪い・湿気が高い・木材がある」といった好む環境があります。

その為、それらの条件を満たしているお家にはシロアリが非常に住み着き易いです。

 

例えば水漏れをしていても復旧をしていない場合。

床下に水気が回り高温多湿になります。

 

他にも基礎のクラックを補修しない場合。

基礎クラックはシロアリが床下へ侵入するルートとして使用されるため、シロアリが住み着き易くなります。

 

このような住宅不備などが発生した場合は、早急に補修等メンテナンスをすることをお勧め致します。

 

まとめ

お金を掛けてシロアリの予防消毒をしなくても被害に遭わない可能性も十分にあります。

しかしシロアリ被害は一度遭ってしまうと復旧に多額のお金が必要だったり、最悪の場合は復旧不可能な規模の被害を受けることもあります。

大切なマイホームを守る為に、しっかりと予算を掛けて予防対策を行うことをお勧め致します。

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