「基礎補強工事って何だろう?どうよって補強するのかな?」

お風呂や、キッチンのリフォームならわかるけれど、木造住宅の基礎コンクリートのメンテナンスについてご存じの方はあまり多くありません。

ふとリフォーム業者からお家の耐震強度不足や基礎コンクリートのひび割れを指摘され、不安になる方も多くいます。

この記事ではそんな方に向けて基礎補強工事とは何か、また、工法や費用相場はいくらか、築20年以降の戸建て住宅で起こる症例や、新築物件でも起きる内容を紹介していますので、今後のお家のメンテナンスで生かせるよう参考にしていただければと思います。

床下点検・検査

 

基礎補強工事とは?

基礎補強工事とは「基礎コンクリートの劣化やジャンカ、ひび割れなどにより耐震強度が不足している場合、補修をすることにより前よりも強固な基礎にするための工事」です。

基礎コンクリートの修繕にはシーリング材などで簡易的に隙間を埋め、床下への水の侵入を防ぐ「基礎補修工事」と今までの基礎コンクリートよりも強度を上げることができる「基礎補強工事」があります。

その中でも基礎補強工事は「弱い基礎そのものの強度を上げること」を目的としているため、基礎補修とはその目的の根幹が異なります。基礎コンクリートの重要性や、どうやって工事をするのかなど知られていないことが多く、専門的な知識が必要となります。

基礎補強工事はどんな住宅に必要?

我々が数多くの住宅を点検してきた中で、基礎補強工事が必要な木造住宅には特徴があります。その特徴をご紹介しますので、ご覧ください。

  • 1981年(昭和56年)以前に建てられた家
  • 鉄筋が入っていない家
  • 床下に地面が見えている(布基礎)の家
  • 鉄筋の錆による爆裂現象が発生している
  • 不同沈下やエフロなど基礎の劣化がみられる家
  • 高台に建てられたお家
  • バスや電車が家の近くを通る立地
  • 針状結晶があり、束石が崩れている
  • 基礎コンクリート打設時の施工不良がある
  • ブロック基礎のお家
  • アンカーボルトの位置にひび割れがある
  • 海や川、森林の近くに家があり、常に湿気が多い

1981年(昭和56年)以前に建てられた木造住宅は耐震強度不足で要注意

日本の耐震基準は時代と共に変わっています。特に基礎の耐震基準に大きな変遷があったのは1981年5月に行われた改正で、基礎コンクリートの内部に鉄筋を入れることが義務付けられました。

それ以前の木造住宅では任意で鉄筋を入れている住宅もありますが、数としてはほとんどありませんでした。そのため基礎の強度が弱く幅の広いひび割れ(構造クラック)が発生しているお家が多く見られます。

当時の耐震基準はかなり低く「震度5」の地震に対して建物が倒壊しないようなものになっていました。

鉄筋が入っていないとなぜ基礎が弱い?

基礎コンクリートはお家の重さを支えるために上からの「圧縮力」が常に掛かっていて、この圧縮力にとても強いです。しかし、地震などの横や斜めからの「引張力」にはとても弱い性質を持っています。

鉄筋が入っていない住宅ではこの引張力が足りていないために、基礎の強度が弱い部分にひび割れが発生してしまいます。

例えば通気口の角はその最たる例です。

通気口の角の部分は他よりも基礎の高さが低く強度が弱いため、かなりの割合でひび割れが発生しています。

一度発生したひび割れが狭くなることはなく、幅が広がることにより基礎が少しずつ傾き、床の傾きや窓が閉まりにくくなるだけでなく、外壁や屋根にもズレが生じ、漏水の原因となる場合もあります。

今まで点検させていただいた中で感じたのは、鉄筋が入っていない(無筋)住宅はひび割れの数は少ない場合もあるが、幅が広くなることが多いです。そのため、2次被害の影響が大きくなるのが特徴と考えています。

床下に地面が見えている「布基礎」のお家

最近の木造住宅ではベタ基礎(床下がコンクリート)が主流となっていますが、このベタ基礎は面で受けるため荷重が分散される傾向にあり、地震にも強くなっています。

しかし1990年以前の木造住宅では、床下点検口から下をのぞくと土になっていることが多いです。これは「布基礎」と呼ばれ、お家の荷重を点で支える作りとなっています。

ピンポイントで住宅の荷重を支えるため、1か所にかかる負荷も大きくなり、ひび割れが発生しやすい上にひび割れが広く、深く進行します。

鉄筋の錆による爆裂現象による影響

上では鉄筋が入っていないお家での被害をご説明しましたが、実は鉄筋が入っているお家だからこそ起きるかなり怖い症状があります。

「鉄筋の爆裂現象と呼ばれるコンクリート崩落」です。基礎コンクリートの横のひび割れは怖いと言われることが多いのですが、次の順に症状が進行していきます。

1.基礎に横のひび割れが出てくる
2.横のひび割れが家全体に広がる
3.ひび割れ部分のコンクリートが浮いた状態になったり、鉄筋が一部見える(爆裂現象)
4.家全体に爆裂現象が広がる

コンクリートの爆裂現象はひび割れに水分や炭酸ガスが入ることによって、中の鉄筋が錆びてきます。錆びてきた鉄筋はコンクリートを押し出し崩落させてしまいます。

ひどくなると家全体のコンクリートにこのような現象が見られるます。気づいたときにはかなり進行していることが多いため、早めに処置をしてあげると良いでしょう。

不同沈下やエフロ(中性化現象)など基礎の劣化がみられる

建物に不同沈下が起き、少しずつ斜めに傾くことで基礎や外壁にひび割れが生じたり、経年劣化や地震でのひび割れよって基礎の状態が少しずつ悪くなってきます。

放置していると、壁や屋根などに隙間ができ、雨漏れの原因となってしまいますので、二次被害に気をつけなくてはなりません。

高台や坂道など斜面に建てられたお家

高台や坂道などの斜面に建てられた木造住宅も基礎コンクリートにひび割れが発生します。

約5m以上の高低差があるお家では、深刻なひび割れがでるケースがあります。これは、高い場所から低い場所に向けて強い力が加わっているためです。

高台の土留めはブロックやコンクリートになっていることが多いため、よく見ると、土留めにもひび割れ(クラック)があることがあります。 ご自分で確認する場合は、周囲の状況にくれぐれも注意を払ってみるようにしてください。

高低差のある土地の場合は盛土や切土をすることが一般的です。盛土の場合の方が、地盤が不安定になることが多いため基礎や床の傾きが発生する一つの要因ともなるでしょう。

切土(きりど):土地や斜面の土を切り取って、造成地を作る方法
盛土(もりど):斜面の上に土を盛って、人が住める宅地を造成する方法

バスや電車が家の近くを通る立地

お家の近くをバスやトラックが通り揺れが激しい道路では、細かなひび割れが多数入ることがあります。幹線道路のように交通量が多いところではなく、裏路地のような場所でもそういった症状がでてきます。

他にも造成地で新しく住宅を建てているなど、重機での振動がある場合にも基礎にひび割れが入る可能性があります。他の土地での工事では防ぎようのないことですが、知識として知っておくとなぜひび割れが多いか判断できるかもしれません。

針状結晶があり、束石が崩れている

針状結晶(しんじょうけっしょう)の症状が出てくると、コンクリートでできている束石や、基礎コンクリートはボロボロになってしまいます。写真では束石がボロボロになっているのですが、これは化学変化により起きた症状です。基礎コンクリートでも同様の劣化が起きる可能性があるため危険な症状です。

針状結晶とは、お家の立地状態によっては土壌の硫酸塩の含有量が多いところがあります。 雨水に溶けた硫酸イオンが、乾燥した床下土壌の表層で毛細管現象によって吸い上げられる際に、濃縮されてコンクリート表面に硫酸ナトリウムの結晶がでてくる現象のことを言います。

基礎コンクリート打設時の施工不良がある

家を建てた時に施工をした業者に手抜きや、様々な条件が運悪く重なってしまい、基礎にひび割れが無数に発生します。

住宅の施工不良で多いのはジャンカです。ジャンカとは骨材である砂利が表面にむき出しになっている状態のことで、打設時の撹拌不足が原因です。当然基礎コンクリートがうまく撹拌されていないため本来の強度を保っていません。さらにジャンカの怖いところは、劣化したときに指で穿れるくらい弱くなることもあることです。

また、最近では鉄筋コンクリートの爆裂現象も施工不良である場合もあります。

鉄筋が錆びで起こる爆裂現象ですが、施工当初にコンクリート表面から鉄筋までの厚みが足らない「かぶり厚不足」の場合があります。ひどいお家だと表面を削ってすぐのところに鉄筋があるなど、信じられないような工事を行っていたところもありました。

また、打設時の天候や養生の方法なども基礎の状態を左右する要因となるため、全て含めて施工不良と考えています。

知り合いの基礎屋さんから聞いた話ですが、使用する生コン屋(コンクリートを製造する会社)によってもひび割れがでやすいところがあるようです。なぜかここの生コン屋はクラックが出るんだよな、とぼやいていました。。

ブロック基礎のお家

築年数がかなり経っているお家の中にはコンクリートブロックを積んだ「ブロック基礎」のお家もまれにあります。最近のコンクリートブロックは塀やフェンスの下地になったり、団地やマンションの間仕切り壁の下地となったり、比較的付加が掛かり辛い場所に採用されています。

それはコンクリートブロックは強度が著しく低いためです。 

ブロック基礎が採用されていた時代は、鉄筋がはいってない「無筋基礎」の場合がほとんどのため、ブロック基礎が採用されている住宅は耐震性が低く非常に危険な状態です。 

アンカーボルトの位置にひび割れがある場合

土台の木部と基礎コンクリートを結合し、地震に強くするための補強部品として「アンカーボルト」があります。以前の住宅ではこの構造はあまりなく、阪神淡路大震災の際には家屋が倒壊した70%以上が 「ほぞ抜け」 が原因で、建物の柱が抜けてしまい倒壊したとされています。

このほぞ抜けというのは、アンカーボルトのような基礎と土台を結合するものがなかったために起きた症状で、後付けではホールダウン金物で代用されることもありますが、地震などでの強い不可が加わるとひび割れが起きることがあります。

それは地震に対して有効な補強となりますが、どうしても基礎のひび割れが出てしまうため、補強が必要となります。

海や川、森林の近くに家があり、常に湿気が多い

湿気の多い海や川、森林の近くは水分(湿気)が多いため、様々な要因で基礎コンクリートや床下に影響を及ぼします。

床下にカビが生えたり、木材を腐らせる腐朽菌というものもあります。また、上でもお話した鉄筋の爆裂現象も湿気や雨水が大敵です。

床下が常に湿っていたり、点検口を開けるとカビの匂いがする場合は注意が必要です。複合的に基礎コンクリートの劣化の原因にもなりますので、確認を怠らずメンテナンスを心がけてください。

基礎補強工事・ハイブリット工法の工程と費用を紹介!

使用材料について(アラミド繊維シート・タックダイン)

当社ではアラミド繊維シートとタックダイン(エポキシ樹脂)を使用しています。

アラミド繊維は鋼鉄の5倍もの引張強度を持つスーパー繊維で、宇宙船や防弾チョッキにも使われています。基礎コンクリートは実はでこぼこしている部分が多く、凹凸に追従するアラミド繊維シートは貼り付けする際の精度が高いため強度アップにつながっていきます。

また、樹脂の中でも強力な接着力で表面保護や強度アップにもなるエポキシ樹脂でアラミド繊維シートを固定していきます。中・上塗り用のタックダインは中粘度のため、窪みや凸凹にもアラミド繊維を貼り付けられるほどの接着力を有しているため、基礎の強度アップに欠かせない材料です。タックダイン(エポキシ樹脂)の補強効果は半永久的で、短期間での施工を可能としているため高強度で低価格を実現する工法となっています。

そしてなにより、 このハイブリット工法はトンネルのコンクリート剥離・滑落を防いだり、橋脚の補強でも用いられたりする方法で、土木の現場ではコンクリート強度を上げるための技術として、活躍しています。

※ご希望であればNEWタフロンやパワーアラストでの施工も可能です。

基礎補強工事・ハイブリット工法の工程について

ハイブリット工法の工程は次の通りです。

  1. 養生
  2. 表面ケレン処理
  3. 地面掘削(布基礎の場合)
  4. 下塗り材塗布
  5. 中塗り材塗布
  6. アラミド繊維シート貼り付け
  7. 上塗り材塗布
  8. 整地・ゴミ片付け

1.養生

点検口まわりの室内をしっかりと養生して、砂埃や樹脂塗料などから汚れないように守ります。

2.表面ケレン処理

基礎コンクリートの表面の汚れや劣化部分をきれいにします。でこぼこがひどい場合は、アラミド繊維シートがうまく接着しないため、サンダーを使い平滑にします。

また、シーリング材や断熱シートが貼ってある場合についても同様にきれいにします。この表面ケレン作業の精度が後の作業にとって重要な役割を果たすためきっちりと時間を使って作業を行います。

3.地面掘削(布基礎の場合)

布基礎の場合は地面が土のため、掘削していきます。この作業により強化材を塗布する面積が増えより強度が増すのと、きれいにアラミド繊維シートを貼り付けることが可能となります。

ベタ基礎(床部分がコンクリート)の場合はこの作業はありません。

4.下塗り材塗布

表面ケレン、掘削が済んだら下塗り材をローラーで塗布していきます。薬剤は主剤、硬化剤を3:1の割合で混ぜます。また、このタックダインPS-10Gの薬剤はかなり強烈なにおいがするため、換気扇や窓をしっかり開け換気をお願いしています。

薬剤の塗布はしっかりと基礎コンクリートにしみ込むように行っていきます。

5.中塗り材塗布

次はタックダインPE-10GⅡで中塗りをしていきます。こちらも薬剤は主剤、硬化剤3:1の割合で混ぜます。

また、この補強材は中粘度のものでかなりドロドロとした薬剤となっています。アラミド繊維シートが貼り付くようしっかりと塗っていきます。

6.アラミド繊維シート貼り付け

中塗りが終わったらすぐにアラミド繊維シートを貼り付けていきます。脱泡ローラーで空気を抜きながらよりコンクリートに密着するようにしていきます。

通気口部分は強度が弱いため、アラミド繊維シートは様々なものを縦、横方向に貼り付けして強度を上げていきます。アラミド繊維シートをどれだけの密度、幅のものを使うかで強度が変わってきますので、出来る限り強度アップにつながるように努めています。

7.上塗り材塗布

アラミド繊維シートがさらに密着して貼り付くように、上塗りをおこなっていきます。繊維シートの繊維が見えなくなるくらいまで厚塗りを行います。

アラミド繊維で施工した部分は、床下からライトを照らすとキラキラと輝いて見えます。弊社のアストロホームの名前は宇宙で輝く星のように見えるところから命名されました。今後も基礎補強専門として一層努めてまいります。

8.整地・ゴミ片付け

最終仕上げが終わったら、掘削した土を戻し、調湿材や防湿シートを元に戻します。また、ゴミがある場合は一緒に持ち帰って完了です。

ハイブリット工法の費用について

弊社では1mあたり17,000円(税別)となります。20m以上の施工については割引サービスがございますので担当にお尋ねください。

ハイブリット工法の施工期間について

部分補強や施工範囲が30m未満であれば1日、それ以降の範囲については2~3日となります。

基礎補修工事 他の施工方法と費用について

ハイブリット工法以外の基礎補修工事の種類を記載しました。それぞれ、基礎コンクリートに処置を施すのは同じですが、工法や効果が異なります。もし基礎補強・補修工事を検討しているのであればどの工法がいいのか考えながらご覧いただくと良いと思います。

1.基礎を交換して全て新しくする方法 (基礎補修工事)

1981年以前に建てられた住宅には基礎に鉄筋が入っていないことが多いです。経年劣化や地盤沈下、地震などでひび割れがある場合に、今ある基礎を交換して全て新しくすることがあります。その時のは家全体をジャッキアップして、基礎を丸ごと交換する工事をしていきます。

この場合少なくとも200万円以上の費用が掛かってきますのでかなり大掛かりな工事となります。

2.基礎にコンクリートを増し打ちする方法 (基礎補修工事)

現在ある基礎コンクリートの前後にコンクリートを増し打ちする方法です。例えば、家の右側だけ強度が弱くなってるので、部分的に補強したいといった場合に使用されます。費用としては5万円/1m前後の金額がかかるため、家全体を行う場合には200万円以上掛かります。また、この方法では補強効果が継続しない可能性があります。

基礎を増し打ちして追加した部分には鉄筋が入り、強度が上がります。しかし、元々あるコンクリートは変わらないため、地震や劣化でひび割れが広がった場合にこの工法での効果が少しずつ薄くなってくる可能性があり、注意が必要です。

3.基礎のクラック補修をする方法(基礎補修工事)

基礎のひび割れを起こした部分に対して、エポキシ樹脂という接着剤のようなもので穴埋めし補修をする方法です。費用としては部分的に補修をするため1mあたり1~2万円前後と安価ですが、基礎の強度を上げる方法ではなく、あくまでも補修となりますので、ご注意ください。 主に、基礎のひび割れから基礎内部へ雨水の侵入を防ぐためのものです。

4.U字カットでシーリング処理を行う方法(基礎補修工事)

基礎のひび割れにシーリング材を施し、防水を行う方法です。まずコンクリートに専用の研磨機で表面がU字になるように削っていきます。その後にシーリングを行います。

簡単な補修工事となるため、非常に安価で1か所あたり数千円で施工可能ですが、シーリング材が劣化するため10年ほどで再施工が必要となります。

5.ビックス工法での注入を行う方法(基礎補修工事)

こちらも基礎のひび割れに対して行う施工方法です。流動性の高いエポキシ樹脂を加圧注入し、内部の毛細血管状のクラックに浸透させていくことにより、元々のコンクリートの強度を復活させる方法です。ジャンカの表面処理の後に注入することもあります。

金額は1か所につき、1万円前後となるのが多いようです。

基礎補強工事・築20年戸建住宅で実際に起こった症例について

埼玉県のお客様で「家の外側から通気口にひび割れが数か所ある」とのことでお電話をいただきました。

その後日程調整をさせていただき、実際に点検調査を行うと、次のことが判明しました。

  • ひび割れ(クラック)が多い
  • 地面に亀裂が数か所
  • 割れている束石が数か所

床下に亀裂が走っている住宅は少なくないのですが、問題は深さと基礎コンクリートのひび割れの数でした。亀裂の深さは10数センチで、かなり下の方まで割れていて亀裂の先には通気口があり、そこも幅の広いひび割れが発生していました。

お客様も上記調査報告を受けて、心配だった様子でしたので、基礎補強工事と束石補強工事をご提案したところ是非にとおっしゃっていただけました。

施工にあたっても、心配されていたようでしたので、途中経過を写真を交えて都度ご報告させていただき安心されていました。

基礎補強工事・新築住宅で実際に起こった症例について

つい先日新築のお家で基礎補強工事をした時の話です。引き渡し間近のお客様からご連絡をいただき、基礎にひび割れがかなり入っていて心配だから見てほしいとのことでした。

実際、新築のお家といえど、コンクリートはひび割れをするものですが、どの位のひび割れか確認しに行っきました。その結果、結構な数のひび割れがありました。

場所はスラブと呼ばれるベタ基礎の床にあたる場所です。上の写真がその時のものなのですが、スラブのいたるところでこのような状態になっていました。

そこで、基礎打設業者とも話をし、状況を確認すると、基礎コンクリート打設時の乾燥収縮なのではという結論に。乾燥収縮はよく起こるものではありますが、明らかにクラックの数が多いので、引き渡しまでに基礎補強工事をさせていただき、お客様にも喜んでいただけました。

基礎補強工事・今後のメンテナンスや検討事項について

今まで、基礎補強工事の種類や概算の金額、どんなお家に工事が必要なのかについて説明してきましたが、基礎の状態によって施工しなければならない箇所はそれぞれ異なります。

基礎全て補強するに越したことはないのですが、当然費用も掛かりますし、不必要なところまで工事をする場合もあります。

私達アストロホームでは本当に必要な個所のみを見極めた上で、最適な工事をご提案させていただきます。

基礎の交換や、増し打ちなどは非常にコストも負担もお客様にとって大きいと思います。ハイブリット工法であれば、効果も担保できますし、コストもそこまでかからないという利点があります。当社では17,000円円/1mで施工しており、お見積りやご相談の費用はかかりませんので、お気軽にご連絡いただければと思います。

床下点検・検査

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