床下リフォームは中古住宅を購入した方に必須の工事
中古住宅を購入した後には、基礎部分の補強工事、水道管の入れ替え工事といった床下リフォームをおすすめします。
床下リフォームは大がかりな工事になるので、中古住宅購入時におこなった方が効率は良いです。今回はその理由を詳しく解説していきます。
床下リフォームを中古住宅の購入後におこなうべき理由とメリット
中古住宅を購入した後に床下リフォームをするべき一番の理由は、床下リフォームは大がかりな工事になるからです。
つまり、家具を置いて生活を始めてしまうと、床下リフォームをするのは大変というわけです。
仮に床自体を変えたくなれば床材を剥がして入れ替えるだけですし、重ね張りすることもできます。
しかし、床下リフォームの場合は床下を剥がした後に施工があるので、決して簡単なリフォームではありません。
ただ、床下リフォームをすることで大きなメリットがあるので、家具を入れる前に床下リフォームを実施することをおすすめします。
中古住宅を購入したときに床下リフォームをおこなうメリットを6つ挙げます。
1.床下リフォームを中古住宅の購入後におこなうことで基礎補強ができる
床下には住宅の基礎があり、基礎部分は家と地面を定着させている重要な部分になります。
基礎コンクリートの寿命は約40年といわれていますが、床下の環境が悪いともっと短くなることもあります。
仮に、基礎コンクリート部分にひび割れが入ってしまえば、地震などによって建物が倒壊する可能性が高まってしまうのです。
この基礎部分は外観を見ただけでは判断がつかないものの、万一のときには人命にかかわる重要な部分です。
だからこそ、床下リフォームの一環として、中古住宅取得時は基礎の補強工事を検討してみましょう。
2.床下リフォームを中古住宅の購入後におこなうことで床下の消毒ができる
床下の消毒とは、床下から発生する以下のリスクを抑えるための消毒です。
- 浮遊カビによる健康被害
- 木材腐朽菌による被害
- シロアリ被害
日本はもともと湿度が高い国であり、さらに住宅の床下部分は湿気が溜まりやすいです。
それによる上記のようなカビや菌、シロアリによる被害を受ける可能性があるので、それを防ぐために床下の消毒をおこなうわけです。
前項のように、外観はきれいでも床下がどうなっているかは分かりません。中古住宅を長持ちさせるためにも、住宅取得時に床下消毒は検討した方が良いでしょう。
3.床下リフォームを中古住宅の購入後におこなうことで床下に調湿機能を付けられる
前項のように床下は湿気が溜まりやすく、その湿気は建物に重大なダメージを与える場合があります。
前項の「床下消毒」をすることである程度予防できますが、調湿できるマットを施工することも効果的です。
調湿効果の高いマットを床下に施工することで、床下の湿度が上昇することを防ぎます。
仮に、床下消毒をしても、その後床下に湿気が溜めることで、またシロアリ被害や木材腐朽菌の被害を受ける可能性もあるでしょう。
そのようにならないよう、そもそも床下に湿気が溜まらなくなる工夫が必要というわけです。
4.床下リフォームを中古住宅の購入後におこなうことでバリアフリーの解消ができる
室内の段差をなくすバリアフリー工事は、床の高さを合わせる必要があるので大がかりな工事になることがあります。
先述のとおり、床材は重ね張りすることで対応可能ですが、床の高さを合わせるには重ね張りだけでは対応が難しいです。
また、スロープをつくったりする場合は、床下から施工し直すことがあるので、床下リフォームは必須です。
5.床下リフォームを中古住宅の購入後におこなうことで断熱効果を高めることができる
住宅の断熱は、外部に断熱パネルを施工する方法と、内部にパネルを施工する方法、もしくは内部に断熱材を吹き付ける方法があります
断熱効果を高めることで、冬は冷気をカットして夏は日光をカットするので、室温は外気の影響を受けにくくなるメリットがあります。
しかし、床下に断熱材を施す場合は大がかりな工事になるので、中古住宅取得時に施工した方がよいのです。
特に、壁面に断熱材を施しているハウスメーカーや工務店は多いですが、大手ハウスメーカーでも床下に断熱材を施工しない会社もあるほどです。
床下リフォームは大がかりなので住み始める前におこなおう!
床下リフォームは大がかりな工事になるので、住み始めてからだとなかなか施工するのは難しいです。
また、基礎工事や給水管の入れ替え工事、床下消毒などは住み始める前に施工したいところです。
そのため、中古住宅の購入時にリフォームを検討しているなら、床下リフォームも一緒に検討してみてはいかがでしょうか。