家の土台として、大切な役割がある基礎コンクリートですが、経年劣化によってひび割れが発生することがあります。ひび割れを放置してしまうと、家が危険にさらされる可能性があるので注意が必要です。
今回は、基礎コンクリートのひび割れを放置すると、どのような危険性があるのか紹介していきます。
基礎コンクリートに発生するひび割れの種類や危険性
基礎コンクリートで発生するひび割れは、「クラック」と呼ばれています。そのクラックは主に2種類あるので、どのようなひび割れの種類があるのか紹介していきましょう。
・ヘアークラック
ヘアークラックとは、基礎コンクリート表面に発生するひび割れで、細いひびが発生しているのが特徴です。
幅0.3mm以下で、深さ4mm以下のひびになります。コンクリートの乾燥や湿潤による形状の変化によって生じた表面上の変化で発生するのが特徴です。
・構造クラック
構造クラックとは、家の安全性に影響を及ぼす恐れのある危険なひび割れです。幅が0.3mm以上、深さが4mm以上のひびになります。基礎コンクリートの片面だけではなく裏側にまで貫通している場合もあります。
構造クラックを放置すると基礎の劣化が進み、基礎全体が沈み込む可能性もあります。補修も大掛かりになり、場合によっては修復が難しいでしょう。
基礎コンクリートのひび割れ対処法
基礎コンクリートにひび割れが発生している場合、放置してしまうと被害が拡大してしまう恐れがあります。そのため、早めに対処法を講じることが大切です。
どのような方法でひび割れを対処することができるのか解説していきます。
・ひび割れを調査
基礎コンクリートのひび割れの対処法としては、ひび割れがどのような状態なのか調査することから始めましょう。
まずは目視確認で、ひび割れの有無や数、サイズなどを確認します。その後、基礎を叩いてみて、音の響きをチェックしてみてください。
内部が空洞の場合は、軽い音がするので、中の音も聞こえやすくなります。音が鳴る場合は、腐食が進行している可能性があるので、今すぐに業者に連絡することが大切です。
・プロの業者に相談
ひび割れを調査し、サイズなどが大きい場合は、プロの業者に相談することをおすすめします。自分でひび割れを補強する方法はありますが、自分でひび割れの状況を判断して、適切な処置を施すことは難しいでしょう。
信頼できるプロの業者に相談して、ひび割れを放置せずに、補強してもらってください。
基礎コンクリートのひび割れは放置すると危険
基礎コンクリートのひび割れは、放置してしまうと、ひび割れが大きくなってしまい、被害が拡大する恐れがあります。
そのまま放置することで、基礎コンクリートのひび割れがひどくなり、家が傾くなどのトラブルが発生する可能性があるでしょう。
危険性が高まる前に、プロに相談して補強を行ってもらうようにしてください。