床下からカビ臭い匂いがしたり、押し入れにカビが生えたりと、湿気が気になるという方は結構いらっしゃると思います。
乾燥させるためにまず思いつくのが「石灰」を撒く方法です。一括りに石灰といっても様々な種類の石灰があり、どの石灰を撒いたらいいのか。
また、どのくらいの量をどの範囲で撒けばいいのかわからない方も多いと思います。
そして、湿気が多いと、多湿を好むシロアリが木部をかじり家に被害を加える要因となってしまいます。
この記事では、床下を乾燥させるための石灰の種類や、シロアリに効果はあるのか。また、消石灰と生石灰の違いについて解説していきます。
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床下の乾燥のためにはどの石灰を使用すればいいの?
床下の消毒やシロアリ予防をするため、石灰を購入しようと思ったら何種類か石灰の種類があってどれを使えば良いかわからなかったという方もいると思います。
ホームセンターでは主に「生石灰(せいせっかい、なませっかい)」、「消石灰(しょうせっかい)」の2種類が販売されています。
実は似ているこの2種類の石灰ですが、使用方法によってはとても危険なこともあるんです。それぞれについて説明していきますね。
まず、消石灰や生石灰はともに「石灰石」からできています。どちらも強アルカリ性のものです。
そして、石灰石を細かく粉砕、焼成し、加水する過程で、「炭酸カルシウム」、「生石灰」、「消石灰」と完成形が異なってきます。
生石灰の使用はNG!
生石灰(せいせっかい)とは、石灰石を粉砕し、炭酸カルシウムとしたものを炉で焼成したものが「生石灰」と言われています。
生石灰は乾燥材として使用されているのですが、水(湿気)を吸ってしまうと強烈に発熱してしまうため、火災の原因となってしまいます。用途としては、主に工業用として使用されていますので、床下に生石灰は絶対に使用しないようにしてください。
消石灰は消毒効果あり!しかし、乾燥には効果がない?
消石灰(しょうせっかい)とは、生石灰に水を加え、消化熟成させたものです。園芸用として幅広く使用されているものになります。ホームセンターでは10kgで1500円前後で販売されています。
この消石灰は、鳥インフルエンザや口蹄疫の時に、殺菌用に使っているものでテレビに映っているのを見たことありませんか?
「家畜伝染病予防法」という国が制定した法律では、鳥インフルエンザが発生した場合の対処の仕方が定められていますが、この中に「消石灰による消毒」について規定されています。
消石灰には消毒効果があり、水害などによる土壌汚染や細菌感染の防疫、消毒用としても用いられることがあります。
しかしながら、消毒として用いられる消石灰は「床下の乾燥」にはあまり効果がありません。
というのも、消石灰自体に水が含まれているためです。乾燥を目的とするのであれば、生石灰ですが、生石灰も上の通り水を含むと発熱してしまうため、使用することができない素材となっています。
あくまでも乾燥目的ということではなく、「シロアリ予防」の観点から消石灰を使用する方もいます。
シロアリ予防として使用される方は下もご覧ください。
シロアリ駆除・予防に消石灰は効く?
シロアリ駆除や予防に消石灰を撒く場合もあります。
上でもお話したように、消石灰は鳥インフルエンザの消毒としても使用されるものですので、効果は認められています。
消石灰は短い期間であれば消毒としての効果を発揮します。しかし、時間の経過とともに空気中の二酸化炭素と結合し、炭酸カルシウムとなってしまいますので、長期間にわたって強アルカリ性を維持することはできません。
そのため、長期的な駆除・予防の観点からは効果がありませんので、ご注意ください。
消石灰の購入方法やDIYで自分で使用する場合の注意点について
消石灰は一時的にしか効果がありませんが、それでも駆除・消毒をしたい場合には、次の手順で行うようにしてください。
- ホームセンターで消石灰を購入(楽天市場などでも販売あり)
大体10kg1500円前後で販売しています。 - 1.5Lペットボトルを半分にカットし、底に2mm程度の穴を10箇所開ける
- ペットボトルに消石灰を入れ、床下に散布
大体1平方メートルあたり1キログラムを目安に散布すると良いでしょう。また、注意点としては、消石灰は目に入ると失明してしまう危険なものですので、ゴーグルや手袋をして細心の注意を払って撒くようにしてくださいね。
シロアリ駆除や床下の湿気の相談は専門業者へ
シロアリが見つかり、消石灰で消毒を行いたいという場合があるかと思いますが、実際にどのくらいの数のシロアリが発生していて、被害がどうなのかについては素人が判断すると危険な場合があります。
シロアリは目に見えない部分で活動していることがほとんどですので、羽アリが1~2匹見つかった場合には数多くのシロアリが柱の中にいる場合もたくさんあります。
一度専門業者に相談をして、具体的な対策や金額などをもらってから今後の対策について検討するとよいでしょう。
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まとめ
今回は、床下の乾燥や、消毒、シロアリ対策として消石灰を使用する場合の説明をしてきました。
ホームセンターには水と反応すると発熱する生石灰が置いてある場合もありますので、くれぐれも注意をして購入するようにしてください。
また、消石灰の消毒効果は一時的なものになりますので、その点をよく踏まえた上で作業をするようにしたほうがよいと思います。
[box class=”box18″]・第1章まとめ
園芸店やホームセンターなどでは主に生石灰(せいせっかい)、消石灰(しょうせっかい)の2種類が販売されています。
生石灰:水分を吸うと発熱するため、火災の危険性があります。用途としては主に工業用で、生石灰は床下では絶対に使用しないでください。
消石灰:一定の消毒効果があり、国の「家畜伝染病予防法」でも使用が認められています。また、床下浸水等での土壌汚染や細菌感染の防疫、消毒用としても用いられることがあります。しかし「床下の乾燥」には効果が認められていません。
・第2章まとめ
消石灰は短い時間であれば消毒の効果があります。しかし、空気中の二酸化炭素と結合することによって化学変化によって、消毒効果のある強アルカリ性を維持することはできません。
・第3章まとめ
【消石灰の撒き方】
- ホームセンターで消石灰を購入
大体10kg1500円前後で販売しています。 - 1.5Lペットボトルを半分にカットし、底に2mm程度の穴を10箇所開ける
- ペットボトルに消石灰を入れ、床下に散布
・第4章まとめ
自分で誤った判断はお家の寿命を短くします。適切なタイミングで専門業者に依頼も検討が吉!
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