シロアリは住宅の床下木材をエサとして生息し、住宅の耐震性に影響を与える害虫といったイメージが強く、床下のみに生息すると思われがちです。
しかし、床下だけではなく、庭のウッドデッキもシロアリにとっては絶好の住処となっています。
さらにウッドデッキに生息したシロアリが床下まで活動範囲を広げるといった事態にも繋がります。
庭先の予防は無視してしまいがちではありますが、庭先のウッドデッキもしっかりとシロアリ対策を行う必要があります。
ウッドデッキの素材を確認!
まずはウッドデッキの素材を確認して下さい。
多くのウッドデッキは、シロアリのエサとなる天然木材が使用されています。
しかし昨今ではそういった害虫被害を防ぐ為に、天然木風樹脂製ウッドデッキもあります。
その樹脂製ウッドデッキの場合は、シロアリが食べられない素材の為、予防を行う必要はありません。
まずは自宅のウッドデッキが天然木材なのか樹脂製なのかを確認して下さい。
ウッドデッキのシロアリ予防方法は?
ウッドデッキのシロアリ予防方法は、床下のシロアリ予防方法と同じで薬剤を散布するのが最も効果的です。
薬剤を散布する方法は2つあります。
ウッドデッキのシロアリ予防・専門業者へ依頼する方法
まずは専門業者に依頼をする方法です。
専門業者に依頼をした場合、シロアリ被害に遭わない為に予防消毒を行うだけでなく、仮にシロアリが居た場合の駆除を行ってくれます。
さらにその後、シロアリ被害に遭ってしまった場合の保証も付きます。
専門業者に依頼をしウッドデッキをシロアリから守るという方法は最も確実な方法です。
ウッドデッキのシロアリ予防・自分で(DIY)で行う方法
次に自分(DIY)で行う方法です。
前述した専門業者に依頼するという方法は確実性が高いことや保証が付くという面では非常にオススメな方法ですが、費用が割り高になってしまうというデメリットがあります。
反面、自分(DIY)で予防を行うといった方法は、専門業者にて行う1/5程度の費用で予防を行うことが出来ます。
シロアリ予防消毒の薬剤はホームセンターなどで市販されております。
ウッドデッキは住宅の床下なのと違い、誰でも目視出来、手が届き易いという点や、住宅の床下に比べると通気性が良く、シロアリが住み辛いという点から自分(DIY)で行うのもオススメの方法です。
自分(DIY)で行う場合のポイントは、使用する予防消毒剤のタイプです。
市販されている予防消毒剤は、散布型と塗布型があります。
ウッドデッキに施工する場合は塗布型がオススメです。
散布型はスプレー缶タイプになっており施工が楽なのと、短時間で終わるというメリットがありますが、均一に塗布しないと施工漏れがあるという恐れがあります。
対して塗布型は刷毛を使用して直接塗りこむ為、均一に施工漏れが無く施工を行うことが出来ます。
やや時間が掛かる方法ではありますが、確実性が高い塗布型で予防消毒を行う方法をオススメ致します。
ウッドデッキにシロアリが発生!駆除方法は?
予防消毒を行っていたとしてもシロアリが発生してしまうことはあります。
万が一ウッドデッキにシロアリが発生した場合、早急に駆除を行う必要があります。
殺虫剤で行う方法
安価で即効性のある駆除方法は、殺虫剤で直接駆除を行うという方法です。
シロアリ用の殺虫剤はホームセンターなどで市販されております。
直接吹きかけることで簡単に駆除を行うことが出来ます。
しかしシロアリが住み着いている場合は、数百匹単位で巣を作っている可能性が高いです。
さらに、巣ごと駆除を行わないとシロアリを死滅させることが出来ません。
ベイト工法で行う方法
自分(DIY)で巣ごと駆除する方法もあります。
それはベイト工法です。
ベイト工法とは、地中にシロアリのエサとなる毒餌を仕掛け、シロアリに自らの巣に持ち帰らせるという工法です。
シロアリがエサを巣まで持ち帰るという習性を活かし、目に見えない巣まで駆除を行うことが得できます。
ベイト工法は自分(DIY)で行えることや、安価で行えるという反面、即効性が低いことや、確実性が低いというデメリットがあります。
万が一駆除が遅れてしまうことでウッドデッキの被害が大きくなり取り返しがつかなくなってしまったり、ウッドデッキに住み着いたシロアリが住宅の床下まで活動範囲を広げてしまうということも有り得ます。
そういった事態を防ぐには、専門業者により駆除を行うことが最も確実です。
自分(DIY)で駆除を行う工法に対し、やや割高の金額にはなりますが、被害を広げない為にはオススメの方法です。
今後シロアリが発生しないためのメンテナンス方法について
万が一シロアリが発生してしまい駆除を行ったとしても、再度シロアリが住み着くという可能性はあります。
そのような事態を防ぐ為には、シロアリが発生しないようなメンテナンスを行う必要があります。
メンテナンス方法はいくつかあります。
定期的な予防消毒を行う
まずは定期的な予防消毒です。
専門業者による予防消毒を行った場合、使用薬剤にもよりますが、薬剤の効き目は5年~8年になります。
その為、5年毎には予防消毒を行うという定期的な予防消毒が必要です。
自分で(DIY)で予防消毒を行う方法
また、自分(DIY)で予防消毒を行った場合も、定期的に予防消毒を行う必要があります。
ホームセンターなどで市販されているシロアリ予防消毒剤は、専門業者が使用する薬剤に対してやや効力が弱いため、1~3年毎には予防消毒を行う必要があります。
他のシロアリが発生しないメンテナンス方法として、シロアリが住み辛い環境作りです。
シロアリはエサとなる木があり、湿気があり、暖かいところを好んで生息するという習性があります。
その為、湿気をなくす為にウッドデッキ下はコンクリート敷きにしたり、雑草を駆除するという方法も、シロアリが住み辛い環境作りに繋がります。
また、ウッドデッキ本体をシロアリが食べられない樹脂製に交換するといった方法もあります。
昨今では複数の住宅メーカーから人工木(樹脂製)のウッドデッキが販売されております。
見た目や手触りは天然木そのものですが、樹脂製のためシロアリ被害を受けないという商品です。
定期的なシロアリ予防が面倒な方には、ウッドデッキを交換してしまうというのもオススメの方法です。
まとめ
シロアリは住宅の床下に生息するといったイメージが強い害虫です。
しかし、庭先のウッドデッキもシロアリの生息には適した環境です。
ウッドデッキの被害だけでなく、住宅の被害にも繋がってしまう為、しっかりと予防や面テンスを行い、大切な住宅をシロアリから守りましょう。