0120-543-246住宅の耐震性に多大な影響を与えることで知られるシロアリ。
床下の木材を食べることで住宅の強度に影響を与えることは一般的に知られていると思います。
他にも、住宅の床下に侵入する為にコンクリートを食べて侵入してくると思われがちですが、シロアリはコンクリートを食べるのでしょうか。
シロアリの行動や性質と併せて紹介したいと思います。
シロアリはコンクリートに穴を開けて進む！
住宅の床下に生息し活動を行うことで知られているシロアリ。
シロアリは木材を食べる為、放っておくと床下の木材が食べられ、耐震性を失うなどの被害に遭ってしまいます。
ではそもそも、シロアリはどのようにして住宅の床下へ侵入してくるのでしょうか。
現代の住宅の床下は、外部4方が基礎に囲まれております。
またその基礎はコンクリートで作られています。
その為。シロアリはコンクリートを食べながら穴を空け、住宅の床下へ侵入してくると思われがちです。
しかし実際にシロアリはコンクリートを食べることはありません。
ですがコンクリートの細かい粒子を分解して小さな穴を空けることは出来ます。
住宅の基礎コンクリートにはある程度の厚みがあります。
その厚みに穴を空け続けて貫通させ住宅の床下に侵入してくるというのは、現実的には考え辛いでしょう。
ではどのようにして住宅の床下に侵入してくるのでしょうか。
いくつか侵入経路があるので解説していきます。
基礎コンクリートのさまざまな隙間からシロアリが浸入！
是述した通り、シロアリはコンクリートに小さな穴を空けることはありますが、食べたり貫通させたりすることはありません。
ではどこからどのようにして住宅の床下に侵入してくるのでしょう。
シロアリが住宅の床下へ侵入してくる経路として多いのは地中です、
シロアリは日光などの光を嫌います。
その為、地中に潜り移動をしながら地上のエサ（木材）を探していて移動をするという習性があります。
庭先などから地中に入ったシロアリが、住宅の床下に入り木材を見つけて地上に上がってきたのが住宅の床下というのが、住宅の床下へ侵入してくるというケースです。
では住宅の床下に土壌が無いベタ基礎ではシロアリが入ってこないのでしょうか。
ベタ基礎でもシロアリの被害に遭ってしまうケースはあります。
シロアリは基礎コンクリートの極僅かな隙間からも侵入してきます。
極僅かな隙間とは、基礎コンクリートが固まる際に伸縮し生じた、地面とコンクリートの隙間や、自然発生したヘアクラックなどです。
シロアリは狭い隙間があれば入り込むという習性があります。
そういった隙間を見つけたら好んで入る為、住宅の床下も侵入してしまうということです。
他に基礎通気口、換気口からも侵入するといったケースがあるため、シロアリが侵入する経路を絶つというのは、住宅の設計上は現実的ではありません。
床下はシロアリの住みやすい環境？
シロアリはなぜ床下に住むのでしょうか。
シロアリが好む環境にはいくつかの条件があります。
水分がある（湿度が高い）、エサがある、風通しが悪い、温度が高い、日が当たらないです。
これらの条件を全て満たしているのが住宅の床下ということです。
さらにシロアリが他の害虫と違い冬眠などをせず、1年中活動しているのは床下という暖かい環境があるからとも言われております。
シロアリが住み辛いようにするためには？
シロアリは様々な場所から住宅の床下に侵入してきます。
侵入を完全に防ぐというのは難しいのですが、シロアリが住み辛い環境を作る事で、住み着かないようにすることは可能です。
・ベタ基礎にする
床下の土壌を覆うようにコンクリートを打設するベタ基礎。
前述した通り、ベタ基礎でも基礎コンクリートの隙間からシロアリは侵入してしまいます。
しかし、ベタ基礎は布基礎と違いシロアリが住み辛い環境になっています。
それは土壌がコンクリートで覆われており、地面からの湿気が上がってこないからです。
布基礎の場合、床下は土壌が丸出しになっています。
その為、雨天などで土に水分が含まれてしまった場合は、そのまま湿気が床下にたまってしまいます。
その結果、高温多湿というシロアリが好む環境にり、木材も湿気で腐食し易いという環境になってしまいます。
シロアリが住み辛い環境を作るにはベタ基礎が適しているといえます。
・換気を行う
シロアリが好む高温多湿を解消するのは換気です。
継続的に換気を行うことで湿度向上、温度向上を抑えることが出来ます。
では床下や天井裏はどのように換気を行うのでしょうか。
住宅の構造上、天井裏や床下はある程度空気が循環するように設計されております。
しかし自然換気ではあまり効果が期待できません。
その為、換気扇を設置し強制換気を行うという方法が非常に効果的です。
専門業者に依頼をすると短時間で設置を行うことが出来ます。
・基礎のメンテナンスを行う
シロアリは基礎のクラックなど僅かな隙間からでも侵入してきます。
基礎のクラックはコンクリートの性質上、必ず自然に発生してしまう現象です。
その為、コンクリートのクラックからのシロアリの侵入を防ぐだけでなく、コンクリートの強度を保つ為にも定期的なメンテナンスを行いましょう。
・予防消毒を行う
上記で紹介した方法は、あくまでシロアリが住み着き辛い環境を作る方法です。
シロアリが住み着かないように最も効果的なのは、予防消毒を行うということです。
土台・大引きといった木材、基礎内部、土壌と予防消毒液材を散布することでシロアリが寄りつかない環境を作ることができます。
他の方法に比べ、やや費用が掛かってしまう方法ではありますが、最も確実で効果のある方法になります。
まとめ
シロアリは基礎のコンクリートからだけでなく、地中や換気口などからも侵入してきます。
その為、侵入経路を絶つというのは住宅の設計上難しいといえます。
しかし、シロアリの性質や生態を知ることで、住み着き辛い環境を作ることは可能です。
一度住み着いてしまうと繁殖をし、被害が一気に拡大してしまいます。
シロアリが住み着いてしまう前にしっかりと対策を行うことで、大切な住宅を守っていきましょう。
