住宅の耐震性に大きな影響を与えることで知られているシロアリ。

万が一シロアリを自宅内で発見した場合は、早急に駆除を行う必要があります。

もし手元に専用薬剤などが無い場合、どのように対処を行えば効果的なのでしょうか。

方法によってはかえって逆効果になる場合もある為、正しい対処法について解説致します。

 

シロアリ発見した場合はどうすればいい?

シロアリは住宅の基盤となる木材を食べることから、耐震性に大きな影響を与えることで知られています。

シロアリの恐ろしい点は木材を食べるということだけではありません。

 

シロアリは人目につかないところで活動を行います。

それは「風通しの良いところを嫌う・光を嫌う・乾燥しているところを嫌う・気温が低いところを嫌う」という生態があるからです。

その結果、シロアリは住宅の床下・壁の中・天井裏といった場所で活動を行います。

 

目に見えないところで活動を行う為、日常生活をしていてシロアリの被害に気が付くことは殆どありません。

大抵シロアリの被害に遭っていることに気が付くは、床が抜けてしまったり、扉が傾いてしまったりなどの実害が起きてからになります。

 

しかしシロアリは全く人目につかないという事はありません。

床下や壁の中へ侵入する際に、宅内を経由したり、庭先を経由して侵入をします。

また、フローリングや柱など人目につく木材を食べることもあります。

そういった際は、シロアリを目視で発見することがあります。

 

ではシロアリを発見した場合は、どのような対処を行えば良いのでしょうか。

シロアリを発見した場合、まずは早急に駆除を行う必要があります。

最も良い方法は、専用の殺虫剤を散布して駆除するという方法です。

専用の殺虫剤はホームセンターやAmazonなどで簡単に購入することが出来ます。

万が一の時に備えて、常備しておくというのも良いかもしれません。

 

では専用の殺虫剤が手元に無い場合、どのように対処を行えば良いのでしょうか。

インターネットで調べると様々な方法が出てきますので、それらについて解説致します。

 

シロアリ駆除を熱湯でするのは効果があるの?

シロアリ駆除の方法でよく取り上げられるのが「熱湯」を使用するという方法です。

シロアリは決して強い生物ではありません。

実際に「熱湯」をかけることで駆除をすることが出来ます。

 

シロアリ駆除を灯油でするのは効果があるの?

他にも「灯油」を使用した駆除方法です。

定期的に灯油を撒いたり、シロアリに直接吹きかけることで予防・駆除の効果はあります。

しかし、専用薬剤に比べ効力は弱いため、確実性は低いと言えます。

 

他にどんな方法があるの?

他にも「掃除機で吸う」という方法があります。

目視できるシロアリは確実に吸い込むことが出来ますし、吸い込んだ時点でシロアリは即死するため、「掃除機で吸う」は確実性の高い方法と言えます。

 

誤った処置で逆効果になる場合も

上記で紹介したように、シロアリの駆除には「専用の殺虫剤」を使用しない方法がいくつかあります。

しかしこれらの方法は、あくまで”一時的”です。

シロアリは数匹で活動することはなく、数万匹~数百万匹で活動を行います。

 

熱湯を掛けることで目の前のシロアリを駆除することは出来ます。

しかし目に見えないところで活動しているシロアリは、天井裏や壁裏など、より駆除がし辛い場所へ逃げ込んでしまう恐れがあります。

それだけではなく、床下へ水気を撒くのは、湿気やカビの原因にもなり、むしろシロアリが好む環境をつくることにも繋がります。

 

それは灯油を使用する場合も同様です。

灯油はシロアリに対して若干の予防効果もありますが、効果は期待できません。

効果が期待できないだけではなく、灯油は匂いが強いということや、着火性が高いことから、かえって危険な状況をつくってしまいます。

 

これらを踏まえると、最も良い方法としては「掃除機で吸う」という方法です。

まずは目の前にいるシロアリを確実に駆除することが出来ます。

しかしそれだけで終わってはいけません。

前述したとおりシロアリは数匹で活動するということはありません。

取り急ぎ目の前のシロアリを駆除したあとは、早急に専門業者へ調査依頼を行う必要があります。

 

専門業者へ調査依頼を行うと、実際に住宅の床下へ潜り調査を行ってくれます。

そこで実際にシロアリが住み着いているのか、シロアリの被害に遭っているのかということを調べてくれます。

そこで駆除を行ったり、予防消毒を行ったりすることが出来ます。

 

さらにお勧めなのは、シロアリを目視する前にシロアリ調査を行うということです。

シロアリはせの生態から目視することは稀なケースのみです。

殆どは目に見えない場所で活動を行っています。

その為、見つけた頃には被害に遭った後で手遅れということは少なくありません。

 

シロアリが居ないかもしれない状況で調査を行うのは消して無駄ではありません。

シロアリ調査は、シロアリが居るか居ないかだけを調査しているわけではありません。

 

床下の湿気・土台や大引きの含水率・水漏れの有無・蟻道(ぎどう)の有無・基礎クラックの有無など、様々な調査を行ってくれます。

その結果、シロアリが住み着きやすい環境なのかの診断や、シロアリが住み着きづらい環境作りへの提案を行ってくれます。

このようにして住宅をシロアリ被害から守ることが出来ます。

 

シロアリ被害に遭わない為に何より大切なのは予防です。

しかし予防をしたからといってシロアリ被害に100%遭わないということはありません。

万が一発生してしまった場合は駆除を行い、早急に専門業者への対応を依頼してください。

そして定期的な点検を行うことで、仮に被害に遭ったとしても早期対応を行えるように心掛けてください。

 

まとめ

シロアリ被害に遭ってしまうと、駆除や予防をするだけでなく被害箇所の補修や補強が必要になります。

簡易的な工事で済むことは少なく、大掛かりな工事になり多額のお金が必要になることもあります。

さらには補修や補強では治せないといった状況に陥ることもあります。

大切な住宅を守る為に、シロアリ対策はしっかりと行うことをお勧め致します。

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