住宅を健康で長持ちさせる為に必須のシロアリ対策。主にシロアリ対策は専門業者へ依頼をして対策を行います。

しかし、自宅にあるものを使い、DIYによって簡易的に対策を行うことも可能です。

この記事では、お家にあるもので簡単にシロアリ対策ができ、さらに人体に影響の少ない「天然素材でもあるアルコールやシナモン」でも効果ありなのか。その方法と注意点について解説いたします。

シロアリ駆除に天然素材のアルコールが効く?

シロアリは住宅の基盤ともなる木材を食べる事で知られています。シロアリに食べられてしまった木材は、芯がなくなりスカスカになり、人間の手でも簡単に折れてしまいます。

住宅の基盤ともなる土台、大引き、根太といった木材がシロアリに食べられてしまうと、床がブカブカになったり、ある日突然床が抜けてしまったり、住宅が傾いたりする恐れがあります。

最悪の場合には、お家の強度がなくなり住宅崩壊にも繋がります。

さらに被害にあった場合、駆除をするだけで終わりにはできません。被害に遭ってしまった部分は補修や補強を行う必要があります。すると大規模な工事が必要になり多額のお金が掛かってしまう恐れがあります。

そこで大切な住宅がシロアリの被害に遭わないようにする為に必須なのは予防消毒です。

一般的にはシロアリ専門業者へ依頼をし、土壌、床下、基礎コンクリートなどに消毒液を散布・注入します。その際に使用される消毒液には、主に「ニオネコチノイド」「ピレスロイド」「フェニルピロール」「フェニルピラゾール」「カーバメート」「ホウ素化合物」「ヒノキチオール」といったシロアリを予防するための成分が使用されます。

シロアリ専門業者にて予防消毒を行った場合、使用薬剤や施工精度から予防対策の質は非常に高いといえます。しかし施工に伴い専用機材が必要ということもあり高額の料金が掛かったり、施工中は臭いが強かったりと様々な悩みがあります。

それらを解消する方法が、DIY(自分で)で簡易的にシロアリ対策を行うという方法です。

主にDIYは家具やインテリアなどに対して使用される言葉ですが、実はシロアリ対策といった専門的なことも自宅にあるもので簡易的に行うことが出来ます。

シロアリ対策をDIYで行いたい時、おすすめは「アルコール」という紹介が出てくるかもしれません。しかし、クロアリには若干効果のあるアルコールはシロアリにはあまり効きません。

揮発性の高いアルコールを吹きかけてもすぐに蒸発してしまい、効力はかなり低いものとなるからです。さらに、シロアリは湿気の多い土の中や木の中を移動するため目に見える場所にアルコールを少量吹きかけたとしてもほとんど意味がありません。

なのでシロアリ予防で重要なのは「効果のある薬剤を適量使用する」ということです。

シロアリはアルコールの匂いを嫌う性質がありますが、侵入経路などにきちんとした薬剤を適量散布することではじめてシロアリを寄せ付けないように対策することが出来ます。 

DIYで簡易的にシロアリ対策を行う場合は違う方法が良いでしょう。

シロアリ駆除に天然素材のシナモンが効く?

シロアリにあまり効果のないアルコールですが、シナモンの香りは有効です。侵入経路などに散布することでシロアリを寄せ付けないように対策を行うことが出来ます。

こちらの殺虫剤には大手メーカーのKINCHOが販売している「ムカデ・アリコナーズ パウダー 550g」です。シナモンが原材料で入っていて、シロアリやクロアリ以外にもムカデやクモ、ダンゴムシなどに効果があるようです。

またシナモン以外にも、ハッカもシロアリを寄せ付けない為には有効な成分です。 

自宅にあるもので簡単にシロアリ駆除の方法について

先ほど紹介したのはシロアリを寄せ付けない為の「予防」です。では万が一シロアリが自宅内に侵入してきてしまった場合は、どうすればよいのでしょうか。

実はシロアリ「駆除」もDIYで行うことが出来ます。様々な方法があるので幾つか紹介し対と思います。

・熱湯

シロアリは案外身体の弱い害虫です。熱湯を掛けることで簡単に駆除することが出来ます。

・掃除機

シロアリは掃除機で吸う事で、吸引と同時に死んでしまいます。そのまま処理することも出来るのでお勧めの方法です。

・食器用洗剤

食器用洗剤はシロアリに限らず多くの害虫駆除に有効な方法です。直接噴射することで呼吸が出来なくなり、酸欠により駆除することが出来ます。

・酢+水

酢と水を1:1で混ぜることで駆除剤の完成です。直接噴射することで駆除することが出来ます。また、酢の匂いでシロアリを寄せ付けないように予防をすることも出来ます。

・レモン汁

シロアリはレモン汁に含まれるクエン酸が苦手です。レモン汁を水で薄めて噴射することで駆除することが出来ます。

・殺虫剤

殺虫剤はシロアリ専用ではなく、その他害虫用の殺虫剤でも効果があります。殺虫剤の多くには「燻煙」という成分が含まれております。この「燻煙」がシロアリに効く成分です。

またシロアリは昆虫の種類上、ゴキブリと同類に分けられます。その為、ゴキブリ殺虫剤もシロアリには非常に有効です。 

DIYで行う際にはココに注意!

シロアリ対策をDIYで行うにはメリットがたくさんあります。まずは安価で行えるという点です。専門業者に依頼をし、シロアリ予防や駆除を行う場合、一般的な戸建てだと約15万円の費用が掛かります。

しかしDIYの場合、1万円以下で材料を揃えることも可能です。なるべく費用を抑えたい方にはお勧めです。

次に人体にとって安全という点です。

シロアリ専門業者が使用する「ニオネコチノイド」「ピレスロイド」「フェニルピロール」「フェニルピラゾール」「カーバメート」「ホウ素化合物」「ヒノキチオール」といった成分は、シロアリに対して非常に有効な成分ですが、少なからず人体にも有害な成分です。

特に幼児や妊婦といった免疫が低い身体の場合、めまいや吐き気を引き起こしたりや、酷い場合には脳の発達に影響を与えてしまうことがあります。

対してDIYの場合はアルコールやハッカなどの自然素材を使用することで人体に無害で、安心して施工を行うことが出来ます。

しかしDIYはメリットだけではありません。デメリットもいくつかあるので紹介致します。

まずは効力が期待できないという点です。冒頭で申し上げた通り、専門業者がシロアリ対策を行う場合は、床下に潜り込み薬剤を散布・注入を行います。そこまで徹底して施工を行わないと対策が万全とは言い切れません。

さらに床下でもシロアリが好む場所、シロアリの侵入経路など専門知識を要してしっかりと把握をしていないと、DIYで行った場合にも効力が発揮されない場合があります。

次に保証が付かないという点です。シロアリは被害に遭ってしまうと、床がブカブカになり抜け落ちてしまったり、住宅が傾いてしまったりする恐れがあります。

それらを補修や補強で復旧させる為には大規模な工事が必要で、非常に高額なお金が必要になります。

また最悪の場合には復旧できない程の被害に遭ってしまう恐れがあります。

しっかりとメリット・デメリットを把握した上でDIYにてシロアリ対策を行うか検討してください。

まとめ

シロアリ対策は自宅にあるもので簡単にDIYにて行うことが出来ます。

しかしDIYにはメリットだけでなくデメリットもあります。

それらをしっかりと把握した上でDIYにてシロアリ対策を行うか検討してみてはいかがでしょうか。 

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