家の土台として活用される基礎コンクリートは、セメントと水、砂、砂利で構成されています。そんな基礎コンクリートの新規打設時に、湿気が出ると言われていますが、家にはどのような影響があるのでしょうか。
今回は、基礎コンクリート新規打設時の養生水分や湿気による影響について紹介していくので、参考にしてみてください。
基礎コンクリートの養生水分とは?
基礎コンクリートは、セメントと水で構成されています。その際に、一般的な基礎コンクリートは、水分の対セメント比は60%程度で、30%の水はセメントが硬化する時の化学反応に使用されるのです。
その30%の水分のことを「養生水分」といいます。ただ養生水分の影響によって、基礎コンクリートから床下に湿気が放出されるため、トラブルの原因になることもあるので注意が必要です。
床下(基礎コンクリート)に湿気が多い場合の被害
基礎コンクリートを硬化させるために必要な養生水分ですが、基礎コンクリートから床下に湿気が放出されてしまうと、床下の木部の腐食を進行させてしまう恐れがあります。
床下の湿気が増えてしまうと、土台の木が腐ってしまい、カビの原因になってしまうことや害虫が増える原因にもなるでしょう。
他にも、基礎コンクリートの寿命は、平均30年~40年ですが、湿気の影響で寿命が縮まる可能性があります。
基礎コンクリートは、家を構築する上で大切な要素ですが、性質によって水蒸気が発生し、湿気は床下に溜まっていくことが想定されるでしょう。そのため、定期的に点検を実施し、問題がないか確認することが、家の寿命を延ばすために大切になってきます。
基礎コンクリートの湿気が気になるならプロに相談
基礎コンクリートは性質上、どうしても湿気が溜まってしまうことがあります。放置していると、床下が腐食する恐れがあるでしょう。
また被害は床下だけでなく、室内にも及ぶ可能性があるため、基礎コンクリートの湿気が気になる場合は、プロに相談することが大切です。
ひび割れなどであれば、自分で確認することはできますが、床下の湿気が溜まっているかどうかは、プロの目がなければ判断することが難しいでしょう。
基礎コンクリートの湿気が気になる場合は、プロに相談して、不安な気持ちがないように対応することが重要です。
業者によっては、無料相談できることもあるので、信頼できる業者に連絡して、基礎コンクリートの点検を行ってもらいましょう。点検するほど、家の寿命も延びていきます。