正しい基礎補強業者の見分け方とは?
基礎コンクリートの補強工事は、一般のお客様が確認しづらい床下での工事がほとんどです。そのため、悪質業者が後を絶ちません。
ほとんどの業者がまじめに取り組んでいても、ほんの少数のよからぬ業者のせいで、悪いイメージをもたれてしまうため、「どこの業者に頼めばいいのかわからない」とか「高額な請求をされそうでこわい」という話をいまだに聞きます。
そこで、ちゃんとした会社を選ぶために、4つのポイントをご紹介します。
1. 基礎コンクリートの性質や劣化する原因を詳しく知っていて、説明ができる
きちんとした会社であれば従業員の教育がしっかりしているため、基礎コンクリートの劣化の原因や、なぜお家の不具合が起きるのかを説明することができます。
質問しても曖昧な返答や、アタフタしていれば要注意です。プロとしての専門性に欠けるかもしれません。
2. 作業内容について、しっかりと説明してくれる
作業工程に自信がある会社であれば、自社の工事の特徴や使用する材料について詳細な説明ができます。
お家に対しての熱い思いや、基礎補強工事の豆知識が出てこないようでは、ちょっと心配です。
3. ハウスメーカーや工務店に紹介された
ハウスメーカーや工務店、また基礎補強会社はリフォーム会社からの紹介も多いです。そういった会社は、建物の品質管理が徹底しており、信頼ができるところに紹介をします。
単に知識や技術が優れているだけでなく、マナーまで意識している、安心して任せることができる会社であると言えます。
悪質な業者の手口を公開します
その1. 訪問してきた業者に急かされて契約したが音信不通
無料点検にやってきた業者から
- 「基礎コンクリートにひび割れがある」
- 「地震が来たら家が危険」
- 「早くやらないと大変なことになる」
などと言われて不安になり契約した。
見積書の提出はなく、契約書もなかったが業者を信用して代金を支払った。しかし、予定の工事日になっても業者が来ない。
預かった連絡先に連絡をしても電話も繋がらず一切連絡が取れないなど悪質な業者にはご注意ください。
その2. 市町村の職員を装う偽職員業者
- 「〇〇市役所の方から参りました、止水栓のサビ止めを行います。」
- 「水道局の方から参りました、水道管の点検をします。」
というのは昔から悪徳業者が使う常套手段です。まともに取り合う必要はありません。
本当に市の職員であれば、身分証明書や腕章を携帯しているものです。
その職員が属しているという自治体に問い合わせてみるのも手です。
いずれにせよ市の職員が個人に対してお金を請求することはないので、請求されたらただちに警察に相談しましょう。
その3. 虚偽の報告をする
お客様が床下に入りにくいことをいいことに、検査と称してありもしない不具合を報告する業者もいます。
また、無料検査自体は基礎補強業界では標準なことですが、不必要に不安を煽り、対策を勧める悪質業者もいます。
その4. ずさんな施工に、見積りと違う高額な請求
最初の打合わせや見積りでは安かったのに、工事中や工事後に高額な追加費用を請求してくることがあります。
見積りの表示が一式となっており、この工事はオプションになります。これは見積りには入っていません等と言って高額な請求をされます。
当初予定の無かった工事をあたかも必要だと言ってどんどんと追加工事を契約させていきます。
その5. 逆に極端に安い見積、同業他社を悪く言う
どんなサービスにも本来、適正価格というものがあります。
基礎補強工事は、基礎コンクリートの補強をしたらそれで終わりではなく、そこから始まる定期的なアフターサービスがとても重要です。
全てプロの専門家が動いて行うサービスばかりですので、極端に安い業者に同じ品質のサービスが提供できるとは思えません。
最近は自ら他社の値段と比較し、他社を悪く言い、自社の安さだけをウリにした、専門性の乏しい、怪しい会社が数多く出現しているようです。十分ご注意ください。